日本には様々な行事がありますが、子供が生まれる時に初めて行う行事もあります。
例えば男の子が生まれた場合には破魔弓を購入するのが一般的です。
普段正月ぐらいにしか見たことない破魔弓でも、専門店や神社に行けばしっかりと販売されています。
このような行事は、昔から伝わるものになりますので、しっかりとしたルーツや意味があります。子供が生まれたならば、子供の行事に必要な道具だけでなく、そのルーツを調べてみるべきです。
男の子が生まれた時に購入する破魔弓は、どのような意味があるか知っておくとよいでしょう。
今からさかのぼることおよそ1700年、鎌倉時代に現在の破魔弓の原型ができあがりました。
もともと、武士の家で飾っていたものです。
従って農民や町人などは破魔弓を飾ることはありませんでした。
これを飾る理由は、男の子が生まれた時の魔除けとして飾っていたわけです。
つまり縁起物の一つとして現代に伝えられていることになります。
今と違い、当時は5歳までに亡くなる子供の数が非常に多く、成人する子供はそれほど多くありませんでした。
そのため、小さなうちに魔を追い払おうとして弓を飾る習慣ができあがりました。
このような時代背景がありますので、現在では少し意味が違ってくるかもしれませんが、それでも子供が小さいうちはけがをしたり病気になることもあります。
また事故が起こることもありますので、少しでもそのようなことを避けるために、破魔弓は重要な役割を果たすでしょう。
破魔弓は、通常部屋に飾るものです。ただ、部屋の中でどこに飾るか迷うところです。
縁起ものなので、飾る場所をまちがえてしまうと逆に縁起が悪くなってしまうと考える人もいるかも知れません。
実際に飾るのにふさわしい場所は神棚があれば神棚に飾るのがよい
でしょう。
神棚に届かない場合は、その近くに飾っておくことで魔よけになります。
最近の住宅で神棚がある家は非常に少なくなっていますので、もし神棚がない場合は、床の間に飾っておくのもよいでしょう。
ですが、注文住宅などでなければなかなか床の間自体がない可能性もあります。
マンションやアパートなどで床の間があるところはそれほど多くありません。
そうだとすれば、玄関に飾るのがよいでしょう。
玄関に飾る理由は、玄関から悪魔が入ってくるとされるからです。
そこに弓を置いておけば、部屋の中に入ることができず追い払うことが可能になります。
もちろん、必ず玄関に飾らなくてはいけないわけではなく、リビングに飾っておいても問題ありません。